インスピレーションが湧くのとは違う感覚。
物を作る上で欠かせない全体像の構築。
それは図であり色でありバランスである。
〜図案・配色・トータルバランス〜
センスは磨けると言われているが、その道のりは果てなく遠く。
全体像を把握するイメージトレーニングで鍛える方が、道は近し。
そんな感覚の話。
僕の感覚にない発想は、時折、大いに勉強になる。
それを体と脳が受け入れない時もあるが、出来る限り偏見と大人脳だけは避けたい。
それを常日頃から意識している。
ならば、その触手に触れてみたい。挑む事。
その触手に触れた時、心が拒絶するか踊り出すか、はたまたノー感じとなるのか。
そんな時はじっくりと時間を掛けて挑みたい。
いや、そうするべきであろう。
教える側と教えられる側の調和も大切だ。
それは、「=」の関係が理想だと、いつも気に留めていなければならない。
物を創造する上で存在しない事。それは「絶対」。
決めつけが一番の邪念であり、敵となる。
また、そう強く心を押された。
弱い、弱い色に練り、何度も、何度もその都度確認しながら、色を挿していく。
その時間をただ重ねていく。
その流れと共に、感じた事のない感触が自分の脳に触れてくる。
糊を落とした後の表情がいくばくか思い浮かぶ。
何度も見て、何度も想像し、何度も、やはりイメージを重ねている。
やがて自分の定石であったグレーの存在はどこにもなく、藍と弁柄の調和が鮮明に脳裏に焼き付いた。
糊を落としたその姿は、その時イメージした表情そのものだ。
また一つ、生徒さんに学びました。
やはり物創りには「絶対」は無く、「=」の関係が理想である。
まだ見ぬ配色の世界。妙。
When can I see you
〜次はいつ会える?〜