2016年7月18日月曜日

藍と弁柄



インスピレーションが湧くのとは違う感覚。
物を作る上で欠かせない全体像の構築。

それは図であり色でありバランスである。


〜図案・配色・トータルバランス〜


センスは磨けると言われているが、その道のりは果てなく遠く。
全体像を把握するイメージトレーニングで鍛える方が、道は近し。

そんな感覚の話。

僕の感覚にない発想は、時折、大いに勉強になる。

それを体と脳が受け入れない時もあるが、出来る限り偏見と大人脳だけは避けたい。
それを常日頃から意識している。

ならば、その触手に触れてみたい。挑む事。

その触手に触れた時、心が拒絶するか踊り出すか、はたまたノー感じとなるのか。

そんな時はじっくりと時間を掛けて挑みたい。
いや、そうするべきであろう。

教える側と教えられる側の調和も大切だ。
それは、「=」の関係が理想だと、いつも気に留めていなければならない。

物を創造する上で存在しない事。それは「絶対」。
決めつけが一番の邪念であり、敵となる。

また、そう強く心を押された。




弱い、弱い色に練り、何度も、何度もその都度確認しながら、色を挿していく。

その時間をただ重ねていく。

その流れと共に、感じた事のない感触が自分の脳に触れてくる。
糊を落とした後の表情がいくばくか思い浮かぶ。


何度も見て、何度も想像し、何度も、やはりイメージを重ねている。


やがて自分の定石であったグレーの存在はどこにもなく、藍と弁柄の調和が鮮明に脳裏に焼き付いた。

糊を落としたその姿は、その時イメージした表情そのものだ。
また一つ、生徒さんに学びました。

やはり物創りには「絶対」は無く、「=」の関係が理想である。

まだ見ぬ配色の世界。妙。


When can I see you
〜次はいつ会える?〜








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