「小紋」
今回はその定義は置いといて、
僕が好きになった逸品のお話をしようと思う。
〜己の気を抜かず、だけども力を抜く〜
矛盾しているけど、それが職人の域。
僕が大好きな問屋兼製造元(メーカー)があります。
その会社は今は経営業態が変わって
昔ほどの付き合いはありませんが、
本物志向・妥協のない社員の姿勢は
呉服屋に入りたての僕に今の礎を築いて
下いました。
〜なるほど、この人のこんな言い方が良いのか〜
〜なるほど、この染物はこう説明すのるか〜
〜そうか、この染物はこんな人が染めているのか〜
語り出したらキリが無いほど、
先輩方に商いの味を吸収させて頂きました。
時折、京都にてその先輩方と顔を合わせますが、
その都度好いて頂いて、その都度、
全力で甘えております。
そんな方々と職人さんが作り上げた作品は、
やはり何度見ても良い。
その会社が染め出した小紋が素晴らしい。
丸巻き(上の部分)を見てもらえれば
分かる通り、裏まで通った顔料に対して白場(糊部)が圧倒的に少ない。
これは僕の師と同じ技術です。
今の僕なんて遥か遠く及ばず、
〜語る事は出来ても遠く、とても遠い世界〜
まだまだここに至るには努力が必要です。
今朝、たまたまこの小紋に触れ、
当時の先輩方や先生の事を思い出し、
読者の皆様に共有したくポチポチ書き出しました。
先輩方がこの記事をみつけてくれたら
一番嬉しいな!
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