経糸(たて)と緯糸(よこ)で織り成す世界。
〜絣(かすり)〜
絣の技術はインドで生まれたとされ、タイやカンボジア、インドネシア、ベトナムなどの東南アジアを経て、日本には琉球経由で伝わったとされている。
その技法は糸を染め分ける作業から始まる。
経、緯、あるいは両方、染めない部分(柄)を何らかの方法で防染し糸を染色する。
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「手括り」
水に浸したアラソウ(麻を蒸して剥ぎ取った表皮)で硬く括(くく)ります。
乾燥したアラソウは縮み、糸をさらに締め付けます。
「機械括り」
機械を左右に回転させながら動力で糸を括っていきます。
「織締」
柄の細かい絣糸を作る際には括りではなく、織締という方法を用います。これは糸を機にかけ、製織の時のように糸を織り込み防染します。括りの場合は柄と柄の間隔が近すぎると括りが弱くなり、染料が染み込むため細かい柄を作る事が出来ません。織締はおよそ1ミリの柄を作る事が出来ます。
(補足…大島紬の細かい柄を想像してみて下さい。それらが織締の代表作です。織締とは一度織った糸を染色後に解体し、もう一度織る事を意味します。)
*参考文献・久留米絣 &Wikipedia
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経糸と緯糸が交差し、浮かび上がる文様の美。
白に抜かれた図案が美しいかと思えば、それは地の色が映えさせている事に気が付く。
ふと、それから目を外すと、脳裏に焼き付く白の印象。
やがて優しく、ふわっと消えてゆく。
それは染めの味ではなく、絣の味。
決して華やかに主張するのではなく、「どうぞ。どうぞ。」と遠慮気味に語りかけてくる。
それはもしかして、「もったいない。もったいない。」と言うおばあちゃんの姿と重なっているのかもしれない。
そんな優しさが絣にはある。
そしてそれが、民の本来の着物の姿かもしれない。
白に抜かれた図案が美しいかと思えば、それは地の色が映えさせている事に気が付く。
ふと、それから目を外すと、脳裏に焼き付く白の印象。
やがて優しく、ふわっと消えてゆく。
それは染めの味ではなく、絣の味。
決して華やかに主張するのではなく、「どうぞ。どうぞ。」と遠慮気味に語りかけてくる。
それはもしかして、「もったいない。もったいない。」と言うおばあちゃんの姿と重なっているのかもしれない。
そんな優しさが絣にはある。
そしてそれが、民の本来の着物の姿かもしれない。
表裏一体(海外にはそうでない絣も存在します)であり、緻密で繊細な日本人らしい発達を遂げました。
図案、絣の設計から染色〜織りへ。
その工程を想像すると見えてくる作者の努力、労力。
その汗の結晶が技術へと昇華しました。
それは、それこそは間違いなく世界に誇れる日本の絣の技術です。
〜 kasuri japan 〜
先人たちへの敬意、日本の誇りを持って、今日もこの子達を愛でています。
その工程を想像すると見えてくる作者の努力、労力。
その汗の結晶が技術へと昇華しました。
それは、それこそは間違いなく世界に誇れる日本の絣の技術です。
〜 kasuri japan 〜
先人たちへの敬意、日本の誇りを持って、今日もこの子達を愛でています。
「作州絣(さくしゅう)」岡山県
「備後絣(びんご)」広島県
「石ずり絣」群馬県
絣の美しい息遣いが僕には聞こえる。
*日本三大絣…伊予絣・久留米絣・備後絣
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