地元、藤井寺の小学校六年生たちが商店街の各店舗で職業体験を行う取り組み。
それが「キッズ商店街」です。
発足以来、あだちでも毎年参加させて頂いております。
初めて顔を合わせる事(挨拶)から始まり、約一年間をかけて四回の実体験を行います。(その年により変動あり)
一回がおよそ一時間。一年間の内のたかだか四時間ていど。
正直、その時間内で出来ること、伝えられる事は少なく、働くという行為においての中身は希薄であると捉えています。
だからこそ知恵を絞り、スキンシップにおいても気を使い、その時間内の希薄を濃厚へと変えてあげたい。
六年生と言う身体的にも感情的にも成長段階にある微妙な時期。
考え方、取り組み方は様々あると思います。
その中で僕たちの考え方は、そんな子供たちを一時間も預かるんだと、一年間で自分の伝えれる力を全てを出すんだと。そんな気迫で挑んでいます。
子供たちは敏感に気付きます。徹底的に自分の「適当」だけは排除する。
必要なら説明書きを作り、自らも管理できるように進行表も作ります。
その行為の中での気付き。窓拭き、掃除、店頭での声掛け、レジ打ち…etc
書類を作成する上で職業体験とは何なのかを考える。
自分が六年生の時にどんな事を学べば社会に憧れを持つんだろう。楽しいんだろう。
そればかりを追い求めるのも筋違いとは思いますが、このあたりは教職員の方と一度話し合いをしたいと考えています。
どうせやるなら、学ぶなら、楽しく。
明日はあだちで職業体験だから楽しみだと言ってもらえるように。
「第一回目」挨拶〜着物の成り立ち説明〜呉服屋が出来る被災地支援〜次回説明。
「第二回目」被災地支援の再確認・いらないダンボールを使いプラカード作り。
「第三回目」前回作成したカードを使い、駅前街頭に立ち道行く人々に支援を呼びかける。同商店街、各店舗にも支援呼びかけ。
(100円募金・被災地支援共に沢山の方にご協力を頂けました。この場をお借りしてお礼申し上げます。有難う御座いました。)
「第四回目」テーマは茶道。前回、前々回のご褒美の意味も込めて。和菓子、お抹茶のいただき方。ゆっくり流れる何気ない時間を使い、今回の取り組みの感想をみんなに伺う。
先日、この子たちが嬉しいプレゼントをあだちに持って来てくれました。残念にも僕は不在でしたが、確かに手元に頂戴致しました。みんなありがとう。
「あだち呉服店のみな様へ」
あだち呉服店さんで学んだ、作法やボランティアなどを体験させていただいて色々な事が学べて楽しかったです。1回目のキッズ商店街はとてもきんちょうしましたがとても楽しかったです。初めての作法はおいしく、楽しかったです。ボランティア活動は、こうしてするんだなとよくわかりました。キッズ商店街体験、ありがとうございました。
〜Nちゃんより〜
「あだち呉服店のみな様へ」
作法やボランティア活動をやらせていただきありがとうございました。この四回の体験が十回以上体験させてもらった気がします。でも四回の体験で仕事のつらさや楽しさが分かりました。それから募金活動楽しかったです。1年間ありがとうございました。これからもがんばってください。
〜K君より〜
「あだち呉服店のみな様へ」
あだち呉服店でいろいろなことを学びました。作法や募金活動とっても楽しかったです。この四回で大人になると、どれだけ大変か分かりました。写真や、年賀状ありがとうございました。この体験はいっしょうわすれません。これからもがんばってください。本当にありがとうございました。
〜Y君より〜
「あだち呉服店のみなさまへ」
作法や100円の募金それ以外にも、たくさんの体験をありがとうございました。この四回の体験、すごくたのしかったです。この体験はいっしょう忘れません。年賀状や写真もたくさんありがとうございました。すごくやさしくおしえてくださりありがとうございました。すごく楽しかったです。
〜O君より〜
どうやら僕たちの思惑は間違っていなかったようです。この先、この子たちはまだまだ色んな事を学び、そして長く険しい社会へと旅立ちます。
嫌と言うほど仕事なんて学べる。それよりも人の温もり、繋がりを知ってほしかった。
街頭で支援を呼びかければどれだけの人が協力してくれるんだろう。どんな表情をするんだろう。足を止めてもらうにはどうすれば良いんだろう。
呉服屋でもこんな事が出来るんだ。こんな呉服屋もあるんだ。
彼ら、彼女らが受けとった気持ちは、全て人の温もりです。人に敏感で、素直な心を持った子供たちだからこそ、驚くほどそれを吸収する。
知らない人が足を止め、子供たちの説明を聞き、気持ちを下さる。こんな遠い地からの被災地支援が、また、地元の子供たちを成長させる。
これが僕たちが教えてあげたい事。それが職業体験と言う学びであるはず。
呼びかける子供達と気持ちを下さる、道行く人々。それを横目に、自然と涙が溢れてきました。
真剣に取り組んだからこそ得れる感動。みんなと見たあの光景を僕も一生忘れません。
今年はどんな子供たちがあだちにやって来るんだろう。
今から知恵を絞って「学ぶ楽しさ」をひねり出したいと思います。
〜キッズ商店街を開始・発展・成長させた教職員の方々に多謝〜
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