2015年3月11日水曜日

何より…



今日はある人に感動しました。

年は僕たちと同年代だろうか。

失礼を承知で書くと、いくばくか、天然の香りがする。

しかし第一印象とは裏腹に、熱心に話を聞いて下さり、急ぎ足でノートにペンを走らせる。

一瞬、一瞬、目が合わない時が存在するが、明らかにその時間よりも僕の瞳を見ている時間の方が長かった。

目と目の焦点が合っているのに、僕の視界の下の方では何やら騒がしく動いている。

ぼやっとしている空間の中で、忙しく手が動いている。


「あぁ、なるほど。ノートを見ずに書くんだ。この人は目と目を合わせる大切さを知っているんだ。」


そんな事を思いながらも、いかにこの人が熱心なのかがこちらに伝わる。

優に二時間はいらっしゃっただろうか。

熱の問いに、こちらの答にもそれがこもる。


被災地への支援としてやってきた行いには、一片の曇りもない。

会期中は商いをしないのが家族全員の認識であり、本来の目的の為に舌を枯らすのが本望である。


帰社してもなお、二度の電話を下さり、確認事項を聞いて下さった。

こちらの中途半端を埋めていく作業であろう。


真剣に聞き出してくれる事が、何より嬉しい。

真剣な問いを投げかけてくれる事が、何より嬉しい。

真剣に理解しようとしてくれる姿勢が、何より嬉しい。


いい記事を書こうと真剣に思って下さっている。

そして何よりも、ご自身が被災地への応援をして下さいました。

福島県の仮設住宅に訪れた写真を見たら、そっと100円玉を募金箱に入れて下さった。


新聞記者と呉服屋という壁を超えた瞬間が、何よりも嬉しかった。


沢山の「何より」を感じました。






あなたの何かに対する姿勢は、何よりも、美しい。

とても勉強になりました。

あなたの記事を心から楽しみにしています。



PS.

幸星コースター、にぎにぎリンゴ、ワンコイン・ワンボトルへのご支援、本当に有難う御座いました。応援して下さった想い、大切に被災地へと届けさせて頂きますね。








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