2015年6月28日日曜日

こどもお茶部














平成二十七年六月二十一日


〜きもの処あだち こどもお茶部〜


敷居の高くないお茶の空間を目指して。

子供たちだって感じる抹茶の味、和菓子の食感。

足の甲に伝わる畳の感触、そして少しの礼儀作法。


決して日本人だからとか和の文化を広めたいとかでは無く、呉服屋という職業を全うする上でたまたま出会ったお稽古事。

そう。僕たちだってたまたま茶道に出会っている。

その中で感じる時の流れ、姿勢。

現代においては特別な空間かもしれない。

しかしその空間に入ると、知らぬ間に背筋がぴんと伸び、いくばくかの緊張感と共に体内へ矛盾の塊が入り込んでくる。

甘い物の後にいただく苦み。

それがまた美味しく、そんな事実に何故だか心が安らぎ、ほっとする。

そんな心との触れ合い、そんな場が一つぐらいあっても良いと思う。


当看板娘、ユリ香が部長を努めます。

〜楽しく、健やかにのびのびと。そして少しの緊張感を以って〜

それが自分のモットーだと話します。



「子供の頃に少しだけ茶道をしていたの♪」



そんなストーリーを付け加えるのも面白いかもしれません。


こどもお茶部に興味のある方は下記まで。



〜きもの処あだちHP〜








2015年6月14日日曜日

麻紅型半巾帯




憧れの染物、紅型。

照り付ける陽射し。空の青。マリンブルー。

力強い色彩の花々たち。

そんな沖縄の風景を写したかの様な極彩色。

豊かな自然に負けない色彩の強さ。

何年経っても色褪せない顔料の強みと、不透明の奥深さが最大限に活きる。


〜〜〜〜〜


前ポイントとタレの部分にのみ染められた紅型の半巾帯が入荷しました。

いわゆるポイント柄。

僕の憶測では、染物屋の風景が染められていると思います。

昔ながらの茅葺(かやぶき)屋根の家に芭蕉が伸びやかに立ち上り、染められた布が伸子を張られて天日を浴びている。

タレ部分にもそれらしい図案が染められています。

手軽に購入出来る紅型の作品。

それを作る意味合いは、果てなく重要であり、素晴らしい事だと感じます。

そんな沖縄の風を是非とも感じてみて下さいませ。






作 知念初子(知念びんがた研究所)

紅型三宗家のひとつである知念家で、知念貞男氏と共に長年紅型に従事。

紅型の技法と琉球の色彩にこだわりつつ、女性らしい感性で研究を重ね新たな試みとして本場琉球紅型のゆかた帯を染めました。

沖縄で染められたものだけが持つ発色が夏に栄えるこだわりの逸品です。