2022年6月14日火曜日

色の温度

 

眼鏡をかけだして早一週間が経ちました。

だんだん我が眼鏡に愛着が湧き、
眼鏡の誕生や歴史に触れたくなったり、
昔から変わらぬ形にデザインと機能性の終着点
なのかと思いにふけっております。

最初の数日間は視界がふらつき
5分〜10分かけているのがやっとでしたが、
ここ最近は外出時以外は常にかけていても
違和感がさほどなくなって来ました。


ただ一点を除いては…


それは、


「色の温度」


やはりというか最初からあった
違和感の正体がこれで判明しました。

いつものように室内の模様替えをしようと
過去の染め物をガサゴソ触っている時、
???
が頭の中を通り過ぎた。

これまでも1〜2ヶ月間で模様替えをしていたのに感じた事が無かった違和感。
それは眼鏡をかけだした時と一緒の違和感。


そう、色の深さや暖かみがレンズを通して見たら違うのです。

裸眼の方が深く暖かく、
眼鏡をかけている時がさらっとしている感じ。

これに気付いてからは物を見る時は眼鏡を
外すように心掛けています。


さて、

これは僕だけなのか?


眼鏡愛好家の諸先輩方はいかがでしょうか?


人は気付かぬうちに
“何か"を得れば“何”かを失っているのかも知れない



信じるか信じないかは貴方次第です!
☝︎
(一度言ってみたかったw)










2022年5月29日日曜日

2022~新たな挑戦者~

 

2017年から生徒がチャレンジを始めてはや6年目。

〜師が委員を務める「栃木県美術作家連盟展」〜

7年程前に会員推奨を頂き、その翌年からのスタートだと記憶しています。

四季を問わず頭の片隅に常にその目標を置き、時が近づけば少しずつ形へと写し出す。


形に悩み、配置に悩み、色に悩み、自分に迷う。


その心持ちは年賀状制作と似た感がありますが、異なる点は毎年開催月が違う事、
そして審査の対象という事だろう。

審査の対象とはいえ、僕自身は師に
「いいもの染めたね!」
と言われるのが何よりの一等賞であります。

ただ、やはり生徒には頑張った分のご褒美をあげたい。
だから毎年その時が訪れると檄を飛ばし、厳しい態度も多くなる。

2017年から参加の生徒は御年7◯歳。
本当に毎年よく頑張って下さいます。


そんな県展チャレンジに今年は新たに1名が制作に加わりました。




民藝(みんげい)に興味を持ち、
先の下平清人展に足をお運び下さった事がきっかけで染め教室へ。

歴はまだ1年程と浅いのですが、前職がグラフィックデザイナーとあり
何やら新しい風が吹きそうな予感。

初挑戦にしては過度な課題となりましたが、8日間の工程を経て
無事にやり遂げてくれました。


〜〜〜〜〜〜


ずっと想い、育てた図案を用い、型を彫る。
その図案は型紙が抜けていく度に成長し、いつしか自分の想いが形として誕生する。

糊(のり)を置き、色を挿(さ)す。

限りある絵の具(顔料)の種類に配色の妙が欠け、自分に戸惑う。


〜〜〜〜〜〜


これだけの苦悩の先に誕生する美しい布があります。

技術が至らぬ点や未熟な表情が見えるかも知れませんが、
僕にとっては

"手の際を鉛筆の擦れで真っ黒にし描き上げられた図案"
"リズムよく活き活きと彫り進められた型紙の線"
"緊張の連続の中にある糊置き、その空気"

そして地色を染める刷毛のとてつもない重み。

それら様々な工程を経て辿り着く先。
その美しい布の裏にはこれだけ多くの汗があります。
人の想いと人の労をたくさん吸い摂った布。

それはやはり素直で美しいんですよね。



今年も生徒が美しい布を生み出してくれた事に感謝致します。



〜 了 〜