2014年11月22日土曜日
コットンキャンディー
ソルトの世界では釣り人を魅了してやまない色なのだろうか。
淡水ではHMKLさんのアヤヤというカラーと色彩が似ているが、そちらはまた独創的だ。
アピールカラーのように思えて、実はリザーバーや山間部の野池、琵琶湖湖北のような水域に適していると思う。
そう。僕の中ではクリアな水域での実績は抜群である。クリア=リアルカラーという概念を打ち砕いてくれた。
樹々に囲まれた中で聞こえてくる、蝉の鳴声、鳥のさえずり。
プロデュースされている作品たちから言えば、季節的に自分の立ち位置は夏なのである。
やかましくも、騒々しくも、夏の風物詩たち。自分が自然界にお邪魔している立場なのを大いに感じる。
そうならば、陽射しにに負けぬアングラーの想い、そこに聞こえる自然の声、木々の合間を縫って聴こえてくる様々な音が今も耳に残る。
それだけで楽しいではないか。
自然界には類稀なるカラーを結びキャストする。
その最中、空中には確実に異彩を放つ存在がアピールしている。自分が放ったという確認作業も然り。その事実がこれまた楽しいわけである。
僕の経験ではこのカラーの優位性は、BIG(大きさ)< NUMBER(数)。
元気な魚たちが大いに楽しませてくれる。
ブルー、ピンク、イエロー、そこに加味される、フロント、ベリーの色。そしてホログラムパターン、あるいはクリアなのかアバロンなのか。
メーカーによって多種多彩な色で仕掛けてくるのもこのカラーの持ち味だ。
そこが僕にとってはたまらなく楽しいわけです。
「ふむふむ。このメーカーの黄色は鮮やかを抑え、青味を強く意識している。なるほど。どおりでフロントが鰯(いわし)色ではないか。ベリーも弱々しい桃色で、上品で美味しそうだ。」
気分はどこぞの教授か、哲学者きどりである。
人間とは、いや、私とはなんとも贅沢なもので、そこに対しての自分色を足したくなる。
分かりやすくいえば、より色彩豊かにしてみたくなるのだ。
リップを切り、フロントアイに(ホワイト/レッド)のブレードを追加、フックをゴールドに。
トリプルフックに金色はなく、餌釣り用の針、伊勢尼(金)の14号をアシストフックの要領で背負わせてみた。アシストラインに朱色を、根付け糸は水色に。
否ナチュラル。あくまでも色を足すのが目的だ。
この時の頭の中に、きちんと泳ぐかどうかなんて考えは毛頭ない。
これにより、ブレードのカラーパターン、フックのカラーパターンを追加できるというわけだ。
ちなみに、今回の題材はSHIMANOさんのヘビーシンキングミノーである。
もっとヒネリの入った丸セイゴの針ならばブレード効果が×3になるかもしれない、と。
また違う考えが頭をよぎる。
そこにティンセルなんかを巻いちゃえば……むふふ♥
ありゃま。それこそソノ針とソノ装飾物が見当たらないぞ。こりゃイケない。気がのってる内に買いに行かねば。
そうなのである。釣りとは必ず自らが魚を釣り上げる前に、道具に、しいては釣具屋さんに釣り上げられるのが鉄則である。
こんな事を書きながら、商売の良き循環に最終点をもっていく自分も、商売人の端くれだと認識しているワケである。
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